プロジェクトマネージャ合格した。
いやー長かった。
いろいろと感じることがあるので記事にしたい。
■プロジェクトマネージャとは
プロジェクトマネージャとはIPA高度情報処理の1つ。
国家資格であり、IT系3大難関資格の1つと言われる。
ITストラテジスト(ST)、プロジェクトマネージャ(PM)、システム監査(AU)が3大資格と呼ばれる
合格率は12%前後とやはり難しい資格。
https://www.jitec.ipa.go.jp/1_07toukei/suii_hyo.pdf
この資格がないとプロジェクトマネージャになれないというわけではないが、
持っていると箔がつくといった具合であろうか。
試験は
午前1(IT全般知識の選択問題)、
午前2(プロマネの選択問題)、
午後1(プロマネの記述問題)、
午後2(プロマネの論述問題)の4つで構成されている。
それぞれ60%を越えなければならない。
またどれかで60%を切ると足切りとなり、次の試験が採点されない。
なお午前1は別の高度情報処理資格を数年以内に取得していれば免除可能である。
傾向としては、
午前2で20%脱落、
午後1で65%脱落、
午後2で85%脱落といったところか。
午後2の論述では自身のプロジェクトマネジメントの経験をもとに論述するというお題であり、経験と文章力と的確性が要求される。
■プロジェクトマネージャ受験歴
私のプロジェクトマネージャ受験歴は実は3年である。
①2013年:
学生時代に初受験。まだ会社に入社していないため、論述は架空のプロジェクトを書く。午後1で55点となり足切り不合格
②2014年:
社会人になって受験。午後1は62点でギリギリ通過。
午後2の論述でC判定となり不合格。
③2015年:
仕事が死ぬほど忙しく、ぶっちしようかと思ったが、なんとか受験。
体力とメンタルともにボロボロの状態で受験した。
午後1で58点となり足切り不合格。
資格試験のやる気が一気になくなる。
④2016年:
2015年の不合格でやる気を喪失し、勉強はほとんどしなかった。
とはいえ、最低限のことはやった。
この「最低限のこと」が合格の決め手になったのだと思う。
これについては後述。
■今回の私の勉強状況
今回の私の勉強状況は下記である。
①知識の補充と午前2試験(知識の選択問題)対策:
これはほとんどやらなかった。
2013年より受験し続け、知らない用語などはほとんどなかった。
この資格自体、暗記系要素はあまりないため特にやっていない。
2013年-2014年ではこちらの本をやった。
これだけで十分である。あれやこれやの本は手を出さなくてよい。

ポケットスタディ プロジェクトマネージャ (情報処理技術者試験)
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②午後1試験(記述)対策:
これはかなりやった。
内容は過去問である。
午後1が個人的には鬼門であると考えている。
というのも問題の意図がわかりにくく、理解していてもズレた解答をしがちになってしまうのである。
中学受験の国語や大学入試のセンター現代文に近い。
答えは文章中に書いてあったり、なかったり。
かなりギャンブル要素がたかい。
やった過去問はこちら

2016 徹底解説 プロジェクトマネージャ 本試験問題 (本試験問題シリーズ)
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また、午後1試験に対する考え方はこちらの本で学んだ。
(通称:ミヨちゃん本と呼ばれている有名な本)
③午後2(論述)対策
体力や精神力、仕事の都合もあり、正直論述はまともに事前の勉強ができていなかった。
論述のレジュメのみは用意した。
レジュメにはこんな内容が書いておいた。
■プロジェクトの概要
■システムと期間、予算、目的
■プロジェクトのトラブルとその乗り切った方法、工夫点
正直これだけである。
ネタは実際に経験したプロジェクト。
(周りは敵だらけで辛いプロジェクトであった。)
論述の練習は毎年やっていたが、今年はやっていない。
しかしこの論述の練習をしなかったことが合格の決め手になった。
(詳細は後述。)
■試験結果
・午前2(選択問題)
仕事の疲れとモチベーションが低かったため寝坊した。
試験ぶっちも頭をよぎったが、やっぱり受けることに。
試験開始5分まえくらいに席に到着し、試験スタート。
制限時間ギリギリに終わる。
結果は72点でクリア。
・午後1(記述問題)
午後1のギャンブルは乗り切れた。
出題者の意図をとにかく考えた。
これに尽きる。
結果は71点となり、合格点よりも11点高かった。
・午後2(論述問題)
試験問題は
(1)他プロジェクトの成果物の再利用について
(2)プロジェクトのリスクコントロールについて
のどちらかを選択する問題であった。
[(2)プロジェクトのリスクコントロール]は本試験の王道問題であり頻出問題であった。
多くの受験生はこちらの問題を選んだのではないだろうか。
この問題は「模範解答」が存在し、いかにその「模範解答」を書くかがポイントとなる。
先ほども述べたが、私はほとんど対策ができておらず、「模範解答」を書ききる自信がなかった。
そのために[(1)他プロジェクトの成果物の再利用]を選択した。
[(1)他プロジェクトの成果物の再利用]はかなり異色な問題であり、博打要素がある。きちんと勉強してきた受験生はまず選ばないであろう。
しかし、模範解答が存在しない問題なだけに、採点が緩くなると直感で感じた。
もちろん事前対策をしていたらこの問題は選択することはなかった。
この判断が幸いし、合格することができた。
[(1)他プロジェクトの成果物の再利用]の解答については別のタイミングで記事にアップロードしようと思う。
なお、論述試験の結果はA(合格)、B(50-60点の出来で不合格)、C(50点以下)、D(論外・字数不足)で判断される。
Cは問題の意図と答えが合致していなかったり、論述のお作法が守られていないときにつく点数、
Bは論述のお作法はクリアしているが、考察が足らないときにつく点数
と考えている。
■合格の感想
やはり嬉しい。
会社を卒業(退職)したこともあり、この合格が前職の卒業証書と感じている。
会社に在籍していた時は受からなかった試験がこのタイミングで受かるとは思ってもいなかった。
今後はIPA論述試験の添削ビジネスにも着手していきたい。
協力者も随時募集している。
興味がある方はtwitterでフォローかメールをしてほしい。
info@vent-stategy.com
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