ITコンサルティングの幻想と現実、それでもITコンサルになる君へのメッセージを書きたい。
そもそもITコンサルティングとは何か
ITコンサルティングとは何かまず述べたい。
ITコンサルティングとは諸説あるが、企業の抱える経営課題や業務をITを使ってサポートするということが発端である。
対象はさまざま。SCMやERP、CRMといった基幹系(業務系)のシステムはもちろん、アナリティクス・IoT、モバイル、セキュリティなど先端テクノロジーにまで渡る。
対象がいずれにせよ、
・IT投資効果を策定する人間、
・システムを提案する人間、
・計画を練る人間、
・業務を分析する人間、
・システムのアーキテクチャを考える人間、
・プロジェクトを管理する人間、
・サーバを管理する人間、
・テストを考える人間、
・ライセンスを契約する人間、
・システムをプログラミングする人間、
・火消しをする人間、
・火に油を注ぐ人間(←w)
とさまざまなロールがある。
ITコンサルティングとはこの中のロールを1つ担うことと思ってもらって相違ない。
特にその中でも
①IT投資効果を策定する人間
②システムを提案する人間
③業務を分析する人
④プロジェクトを管理する人間
⑤テストを考える人間
⑥火消しをする人間
が一般的なITコンサルタントと言われている。
※システムのアーキを考える人間は「ITアーキテクト」、システムをプログラミングする人間は「プログラマー or エンジニア」などと呼ばれたりする。
また最近だとデータ分析屋は「データサイエンティスト」などと呼ばれる。
しかし、名前のイメージから、「ITコンサルティング=IT投資効果を策定する人間 or システムを提案する人間」というイメージがあり、そのギャップゆえにこの業界に多くの者が足を入れて沼に沈んでいく。
ITコンサルティングの幻想と現実
コンサルティング=経営マネジメント・戦略策定のイメージが強い。
また、ITコンサルティング=IT寄りの経営戦略、すなわちIT投資効果の策定・システム提案のイメージが強い。
そのために
①コンサルに内定「やっほーい。憧れのコンサルに内定したぞー!」
→②入社直前「よっしゃ経営の戦略がんばるで」
→③入社直後「え、なにこの作業。。。。思っていたのと違う。。。。」
→④半年後「絶望」
→⑤1年後「思考停止」
往々にしてこのような状況に陥る。
かくいう私もこのような状況に陥ったし、
「なんて世界に入ってしまった・・・」と思ったりもした。
もちろん私だけでなく、同期も同様である。
特に経済学部出身やMBAホルダーならなおさら。
理工系出身の私ですら入社1年のときにITアレルギーを出した。
上述の「思考停止」の先には、割り切りの精神や諦めの精神などの「悟りの境地」に至る。
しかしこれらの「悟りの境地」に至った人間はITコンサルタントとして成功例なのだ。
失敗例としては、休職、上司にとりあえずキレてみる、プロジェクトに反旗を起こす、意味もなくとりあえず残業してみる等が起こりうる。
かくいう私は休職はしていないものの、
上司にキレるのは日常茶飯事、プロジェクトに反旗を頻繁に起こした。
意味もなくとりあえず残業をしてみたりもした。
入社1年目・2年目にして「危険人物」として扱われたのである。
しかし、幸いにもこの業界はプロジェクトが変われば上司も変わる。
1つ目のプロジェクトでは「危険人物」として扱われたとしても、複数のプロジェクトを経験することで「悟りの境地」に至り、「エース」級として扱われるようになった。
これをコンサル業界では「成長」と呼ぶ。
(続く)
【併せて読んでほしい記事】
ITコンサルティングの幻想と現実、それでもITコンサルタントになる君へ その2
【最終章】ITコンサルティングの幻想と現実、それでもITコンサルタントになる君へ その3