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近年の簿記試験について

近年の簿記試験の難易度がおかしい。

直近2回の合格者数と合格率を見てほしい。

 

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そう合格率が直近2回が連続して15%を切っている。

簿記試験のマジックとしては、合格率や合格者数などの相対評価ではなく、70点を超えているか否かの絶対評価の試験である。

すなわち、重箱の隅をつついたようなマニアックな問題を出せば、いくらでも合格率を下がるし、逆にオーソドックスな問題を出せば合格率は高くなる。

この数値を見る限り、直近2回はマニアックな出題が多かったと言える。
私も問題をちょっとみたが、仕分けがマニアックすぎて萎えた。

わからないから萎えたというよりも、こんな仕分けをする状況が人生で起りそうもないことに萎えた。

 

加えて次の簿記からは「連結会計」という簿記1級の内容が試験範囲となる。

連結会計とは子会社を持つような、大企業の本社経理のみ必要な知識であって、
一般的な経理業務で必要とはどうしても言えない。

(逆に大企業の本社経理の人間は簿記1級ぐらい取れよと思う)

 

 

一般的に資格試験はどの回を受験しても難易度にばらつきがあってはならない。

なぜ簿記2級はこんなにも難しくなったのか。

 

 

 

 

答えは簡単である。

 

 

 

簿記運営会社が儲けを出す為である。

 

 

 

簿記試験は国家試験ではなく民間試験である。

毎回試験に落ちて受験者がリピーターとなれば、その分受験者が増え、受験料をその分稼ぐことが出来る。

 

現に受験者数は合格率が高かった時代よりも大幅に増えており、
直近の試験においては9万人を超えている。

 

 

 

なんともアホらしい試験だと思わないか。

 

 

過去の記事でも書いたが、
業務独占資格ではない資格試験はその人の業務に対する真面目さを見る試験である。

kiriyu.hatenablog.com

 

 

 

 

真面目な人を喰いものにする試験

 

そんな試験があってはならない。
簿記は民間から国家試験にシフトするべきなのではないか。