IT系の資格、簿記、会計の資格など巷に溢れている。
一言に資格といっても①業務独占資格と②ソウデナイ資格に分けられる。
①業務独占資格はその名の通り、資格がないとその業務が出来ない資格である。
公認会計士、医者、弁護士等がわかりやすい例であろう。
これらの試験は合格のハードルが高く、学生のときから資格取得を志すケースが多い。
資格というよりも免許の性格が強い。
一方で②ソウデナイ資格は、資格がなくてもその業務が行える資格である。
簿記、IT系の資格、秘書検定など。
実務と直結しているため、実務を既にこなしている人もしくはその実務につこうとしている人が取得するケースが多い。
ここで1つの疑問が生じる。
「ソウデナイ資格」は取得する意味があるのか?
業務独占資格ほどではないにしろ、「そうでない資格」の試験の合格は決して簡単ではない。
専門的な知識を身につけなければならないことは勿論のこと、
働きながら勉強し、休日を潰すなり合間時間を作って勉強し、高い受験料を払い、休日に試験を受ける。人によっては高い金を払って予備校に通う。
そこまでの代償を払ってこの資格を受ける意味があるのか。
実務ができればこの資格を取得する意味なんてないのではないか。
そんなことを頭の中でよぎる。
もしくは職場でもそのような発言をする人がいる。
はたまた資格を取得できても実務が出来ない人もいるし、資格はやはり意味のない。
そんな発言を聞いたことはないだろうか。
私も簿記、IT系の資格をいくつか受験し取得してきたし、こんなものが何の意味があるのだろうと考えたこともあった。
その中で私はこの資格を受ける意味について一つの結論を出した。
これらの試験はその業務に対する真面目さを見る試験である。
働きながら勉強し、休日を潰して勉強し、高い受験料を払い、休日に試験を受ける。
とても素晴らしいではないか。
たとえ職場に資格を取得した人がいて、万が一その人が実務が出来ない人だったとしても、その業務に対してきちんと向き合おうという姿勢はあるということを認めてやろうではないか。
少なくとも休日に寝てばかりいるあなたよりは遥かに業務に向き合っている。
私はそう思うのである。