海外ベンチャー通信

外資系ITコンサル→海外事業の戦略コンサル

転職することになったきっかけ その1

表題のとおり新卒で入社し、3年間勤務した大手コンサルティング会社を退職し、ベンチャーに転職することになった。

転職に至った経緯は下記である。

 

 

1.身につけたいスキルの転換:

新卒で入社したコンサルティング会社はいわゆる超大手であり、業界でも最大規模であった。会社のブランドはとてつもなく強く、仕事も順調に進むことが多かった。少なくとも会社名が原因で不利になるような状況は決して起らなかった。

会社の組織としては、パートナー(役員)クラスやSMGRクラスが顧客企業に営業を行い仕事を受注してくる。MGRやスタッフクラスは上が受注した仕事をデリバリーする(現場でコンサルティングを行う)ことが一般的であった。

大手コンサル業界で生涯を全うするつもりであるならば、ひたすら目の前の仕事をデリバリーするだけでよいのだが、元々私は独立・何らかの事業を作るするつもりであったため、今の状況ではまずいと考えた。

当初入社したときは営業・自社の経営・デリバリーの3つの力をつけたいと考えていたが、実際に身についた力はデリバリーのみであり、営業・自社経営の経験が圧倒的に足りていない。

当ファームに限らず、大手コンサルティング会社にて営業・経営を身につけるにはパートナーにまで上りつめるしかない。しかし、パートナーになるには何年も先であり、そこまで待っていられない。若手のうちでこれらの力を身につけるにはベンチャーにいくしかない。

 

2.より過酷でハードな仕事を

新卒で入社したコンサルティング会社は2chなどではブラック・激務・過酷など書かれているが、近年は決してそのような状態ではない。会社は成長を遂げ、安定した収益・ノウハウを得て、働きやすい環境が実現されている。もちろん、部署やプロジェクトによっては昔ながらの体育会系のカルチャーは残っていると聞くが、それでも会社全体としてはそれを許さないという想いが強く感じられる。

これらの環境は素晴らしく、会社の戦略としては正しいと思うのだが、これらを実現させたのは昔から会社を支え続けたパートナー・SMGR達である。ブラック・激務・過酷な環境下で生き残り、そして大企業化させた現パートナー・SMGRたちに追いつく気がしなかった。

彼らによって用意され働きやすい環境で働くよりも、彼らのように自分で働きやすい環境を作り実現させていくことがしたいと考えた。

 

このような思考に至り、転職することになった。

 

 

(続く)

 

 

きりゆ (@kiriyu0905) | Twitter